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日大三・本間律輝(左)と関東第一・坂本慎太郎
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 (19日、第107回全国高校野球選手権大会準々決勝 関東第一―日大三)

 第107回全国高校野球選手権(朝日新聞社、日本高野連主催、阪神甲子園球場特別協力)は19日、準々決勝で「東京対決」が実現する。午前10時30分からの第2試合で関東第一(東東京)と日大三(西東京)がぶつかる。この両校で監督を務め、日大三では2001年、11年に全国制覇も果たした小倉全由・U18日本代表監督(68)に、どんな戦いを期待するか聞いた。

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「よく勝ち抜いたな」

 ――両チームの印象は

 そもそも、ともによく東西の東京大会を勝ち抜いたなという印象でした。関東第一はノーシードだし、西東京は早稲田実や東海大菅生のほうが下馬評は高かった。両方とも豪快に打つスターがいるわけでもない。その中で、両監督がよく甲子園まで引っ張って来たなと思いますね。

 ――日大三の三木有造監督は、小倉さんが監督時代、部長やコーチとして長く支えてきた存在です。関東第一の米沢貴光監督は、同校で小倉さんの教え子でもあります

 三木監督としては打っていきたいはずです。バットは多く振らせてきましたし、練習でも細かく指導しています。米沢監督はしつこく足を絡める野球ですよね。

 ――両チームとも甲子園で2試合を戦いました

 どちらも、初戦よりも2試合目の方が内容が良かった。日大三は3回戦は8得点と打てているし、関東第一は終盤でもそつなく点を取って守っている。

 思えば、東西の東京大会でも、一戦一戦良くなっていました。日大三は初戦で公立校を相手に、接戦を乗り切りましたよね。関東第一もスコア上は圧倒してきたわけじゃない。勝ち上がり方が似ていた気がします。

つながりか、機動力か

 ――勝敗を分けそうなポイントは

 日大三としては、関東第一の坂本慎太郎投手の変化球をどこまで打てるか。高川学園(山口)との3回戦は打線がつながって勝てました。

 関東第一はやはり機動力、足を絡めた攻撃をしたいでしょう。犠打を確実に決めて、少ないチャンスを確実に点に結びつけていくのが関東第一の野球ですよね。

 ――キーマンをあげるとすれば

日大三は主将の本間律輝選手。関東第一は坂本投手になるでしょう。本間選手は前回の試合では無安打でしたが、彼が打つとチームが盛り上がります。坂本投手は、打者としても7打数3安打と好調です。

 最終的なスコアは、5―3くらいになるのかな。どちらかが5点取れるかがポイントでしょう。

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